
浅草の浅草寺、上野の寛永寺を始め、寺町として賑わいを見せていた現在の台東区は、江戸の市域が再編され、拡大するにつれて多くの職人が集まるようになりました。また、遊里「吉原」や歌舞伎、人形浄瑠璃の劇場が浅草に移されたことで、それまでの浅草寺境内の奥山とあわせて、浅草が江戸随一の盛り場として栄えたことなどから、人と物の供給が増え、さまざまな場面で職人の技能が求められるようになりました。このような歴史的背景のもと、台東区には多くの職人が集まり、現在に至るまで伝統の技を受け継ぎ、活躍を続けています。
江戸たいとう伝統工芸館は、より多くの国内外の皆様に伝統工芸品を広く紹介できるよう、館内展示解説をスマートフォンに対応させ、大型ディスプレイを備え、平成31年3月にリニューアルオープンしました。江戸簾(すだれ)・東京桐たんす・江戸指物など、約48業種250点余りを常設展示しています。
毎週土・日曜日を中心に伝統工芸職人が在館し、仕事の様子を間近に見ることができるほか、職人との対話をお楽しみにいただけます。
知る「特別展」
ひとつの業種について詳しく紹介したり、テーマに沿った展示を行います。工芸品の製造工程や、職人が使う材料・本物の道具等をご覧いただくことができます。
作る「体験!匠工房」
職人から直接指導を受け、工芸品を作ることができます。見るだけではわからない匠の技を体験することができます。
使う「オークション」
展示品の一部を販売します。開催期間中に購入希望金額を入札し、最高値で希望された方がご購入いただけます。
