伝統工芸職人

Traditional Craft men & women in Taito city

桐工芸

宮田 新司

宮田 新司さんは箱長の三代目で、現在は会長を務めています。

「実は自分が職人になるとは思っていませんでした。」と宮田さんは言います。
継ぐと思っていたお兄さんが別の仕事をすることになり、宮田さんが跡を継ぐことになったのだそうです。

宮田さんはこれまでの何十年もの仕事を振り返り、時代の流れの変化を強く感じていると言います。

「モノづくりの職人さんは、モノを作っても売ることに苦労していることが多い。
持論ですが、今は自分が作ったものを買ってくださいという時代ではなくなってきている。
その代わり、お客様の注文に応える商品を作れることが重要です。
もちろん、1、2個の注文を受けても売上は上がりませんが、オーダー品を作れることが職人のスキルアップにもつながるし、それ自体が看板になると思っています。
そして、お客様の要望に大きなヒントが眠っていることも多い。
職人からは出てこない柔軟な発想があるので、そのヒントがモノづくりにつながることもあります。」

箱長では、一般の方向けに桐木目込み細工の教室も行っています。
何年も通ってくださる生徒さんもいますし、自分で作ったものを人に贈りたいという方も多いそうです。
「桐木目込み細工は箱長のオリジナルなので、その技法を多くの方に伝えていきたいと思っています。」と宮田さんは言います。

株式会社箱長
住所:台東区寿1-4-5(オレンジ通り店)
TEL:03-3843-8719
営業時間:10:30~19:00
定休日:年中無休

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