でんとうこうげいひん の せつめい
伝統工芸品の説明
昔から作られているものであればすべてが伝統工芸品と言うわけではなく、ある一定の特徴を持つものが伝統工芸品と呼ばれます。経済産業大臣が指定する伝統工芸品は、現在240品目(2023年1月時点)あります。指定されると、商品に伝統工芸品であることのマークをつけることができます。
→詳しくはこちら(国の伝統的工芸品の外部ページへジャンプします) https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/nichiyo-densan/
また、東京都知事が指定する伝統工芸品は現在41品目(2023年1月時点)あり、こちらも指定されると東京の伝統工芸品であることのマークをつけることができます。
→詳しくはこちら(東京の伝統工芸品の外部ページへジャンプします) https://www.dento-tokyo.metro.tokyo.lg.jp/items.html
<台東区と伝統工芸>
〜なぜ台東区で伝統工芸産業がさかんなのか?~
台東区に職人が集まったのは、今から約1400年前、浅草寺(浅草)を建てたことがはじまりです。今から約420年前、江戸(現在の東京)に幕府ができ、現在の台東区域には寛永寺(上野)など、多くの寺院が建てられ、さらに職人が集まり、寺町はにぎわいを見せました。
その後、大きな火事などにより地域を建て直すことが必要になり、さらに多くの職人や商人が集まるようになりました。また歌舞伎や人形浄瑠璃の劇場が浅草へ移され、浅草寺とあわせて、浅草は江戸一番のにぎやかな場所となり、人と物が増え、様々な場面で職人の力が求められるようになりました。
このような歴史的背景のもと、台東区には多くの職人が集まり、現在まで伝統の技を受けつぎ、活躍を続けてきて、日本の伝統工芸産業の中心地域となっています。
<これからの伝統工芸>
良い物を大切に、長く使う。暮らしを豊かにするための技術として、長く受けつがれてきた日本の伝統工芸。
伝統工芸職人の高齢化がすすみ、後継者が心配されており、職人の数は少なくなっていますが、最近は若い職人も増えています。
伝統工芸品は、技術やデザインを受けつぐだけでなく、その時代の生活に合わせて、技術を使い、変化し、発展し続け、今も愛され、生き続けています。
日本がほこる技術を未来に受けつぐためにも、伝統工芸の良さを広く伝えていくことが大切です。