体験・見学コラム

Traditional Craft experience & tour

江戸手描提灯体験

有限会社大嶋屋恩田

1854年創業の老舗、大嶋屋恩田五代目・恩田俊二さんの江戸手描提灯体験に参加してきました。好きな文字や絵を自由に描けるので、小学生や外国人でも簡単に江戸手描提灯の体験が可能です。

まずは江戸手描提灯の説明と江戸文字の説明をしていただきます。説明が終わったら準備に入ります。
何を描くか決めたら、提灯本体に文字の大きさを決める印を付けます。
竹ひごの上から3つ目を0として2文字なら16本目に、3文字なら10本間隔で木炭に印を付けます。

続いて下書き用の紙にえんぴつや筆ペンで文字を書きます。
この時、提灯の形に注意して文字のバランスを考えなければなりません。
この体験で使用する提灯は丸みを帯びているため、まっすぐ描くと上下が小さく見えてしまうのです。
そのため、上と下の左右を広げて描いてバランスを取ります。下書きは鉛筆からでも筆ペンからでもOK。

下書きができたら提灯に木炭で薄く文字を描いていきます。
凸凹に最初はみんな戸惑うそうですが、意外に丈夫な紙なので、失敗したら消して書き直せます。

そしてここからが本番。筆に墨を付けて文字を塗っていきます。
固定している方の手で提灯を回転させながら描くのがポイントです。
竹ひごで凸凹しているので、縦の線がガタガタになって難しい…!
少しずつ文字を太くしていきます。

時間に余裕があれば空いている場所に絵を描くこともできます。
だいぶ凸凹にも慣れてきてスラスラ描けました。
墨が手についたりしないよう、途中何度か乾かしながら進めます。
文字や絵が完成したら乾かして、提灯がちゃんとたためるように蒸気を当て、墨を柔らかくします。
一旦たたんでからまた広げて破けていないかなどをチェックして完成です!

家紋などを提灯に描く時につかう「ぶんまわし」というコンパスを使った方法も教えていただきました!
円や直線は難しく、かなり集中力が必要です。

「初めてにしてはクオリティ高すぎる」と恩田さんも絶賛!ありがとうございました!

有限会社大嶋屋恩田
住所:台東区駒形2-6-6
TEL:03-3841-2691
営業時間:9:00〜18:00
*土曜日は17:00まで
定休日:日曜・祝日
*臨時休業あり

<体験の案内>
日本語のみでのご案内となります。
9:30~11:00、10:00~11:30、14:00~15:30
*土曜日は午前のみ。

 

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