伝統工芸職人

Traditional Craft men & women in Taito city

金銀砂子画

田部井 稔

田部井 稔さんは、深匠(しんしょう)という工房を運営する金銀砂子職人です。
金銀砂子の技法を活かした、金銀砂子画も描いています。


金銀砂子とは、金粉や銀粉をまぶすことで、板や紙などに華やかな模様を描く伝統工芸です。
その歴史は平安時代の源氏物語の絵巻物や平家納経などにさかのぼり、絵巻物や書の魅力を引き立てる装飾として使用されたことが始まりといわれています。
その後、江戸時代には尾形光琳などの襖絵や屏風絵などにも使用されていた、芸術性の高い伝統工芸です。
近年では一般家庭のふすまの模様を描く手法として広く使われていましたが、現在はふすまのある家庭が減っているため、金銀砂子の需要も減少傾向です。

田部井さんは、先代である父親が金銀砂子職人で、その後を継いで職人になりました。
以前は、ふすま絵などで金銀砂子の注文が多くありましたが、ふすまのある家庭が減ったことで、少しずつ需要は減ってきました。
そんな頃、「金銀砂子を活かして何か新しいことができないか」と考えて、砂子で絵を描くようになりました。砂子を利用すると、絵により立体感が生まれ表現力が増します。この画法はオリジナルのものだそうです。

金銀砂子の手順としては、竹のナイフで金箔を細かく切ったもの[切箔(きりはく) ]と、金箔を糸状に切ったもの[野毛(のげ)]を作ります。
そして、装飾をしたい紙や板などに、金箔がくっつきやすいように、にかわを塗ります。
そこへ、金粉が中に入った竹筒を掲げてトントンと揺らしながら、少しずつ金粉を落とし、切箔や野毛などを配置して装飾を行います。

「切箔や野毛を作る作業は、見ているとすぐにできそうなのですが、実際にうまくできるようになるには練習が必要です。こうした基本からきちんと教えています。今後も、金銀砂子の技を伝え続けていきたいと思います。」と田部井さんは言います。

深匠(しんしょう)
住所:台東区松が谷4-22-1
TEL:03-5828-1130
営業時間:不定期
定休日:不定期
(月・水は教室をやっている)

砂子体験学習要予約
1回につき6名まで
時間:3時間迄(相談可)
一般:4,000円(消費税別)
学生:2,500円(消費税込)