伝統工芸職人

Traditional Craft men & women in Taito city

江戸指物

茂上 豊

茂上工芸の茂上豊さんは江戸指物の職人です。江戸時代には家具は一部の身分の高い人だけのものでしたが、明治時代から一般家庭に普及していきました。

現在では生活様式が変わり、住宅の床は畳からフローリングに変化していったことで、指物の家具を使う人が激減したため、指物店の数は最盛期の半分以下になってしまいました。都内に指物職人は20人以下になってしまい、危機的状況にあります。「時代に合わせて変えていかないと生き延びていけない」と茂上さん。以前と比べて大型家具があまり売れなくなったため、小型のものを多く作っています。携帯用小仏壇や、手鏡、バッグ、アクセサリー、ネクタイなどの装飾品、ぐい飲み、スプーン、ワインスタンドなどのキッチン用品など、現代の生活様式を意識し、幅広く指物で作れるものにチャレンジしています。
指物に使う木材は桑、杉、桐、ケヤキ、タモ、キハダなど。少なくとも半年以上、長いものでは10〜20年もの間、天然乾燥させます。必要な大きさに木材を切り取る木取りを施し、カンナで削って表面を整えます。製品に合わせて木材の加工をして、面取り、彫刻などを行います。のりやニカワを使って組み立て、仕上げカンナで削り、磨き、うるし塗り、金具の取り付けをして完成です。
製作に使うカンナの数は職人によってそれぞれですが、茂上さんは100本以上ものカンナを持っていて、それらを場面ごとに使い分けて作品を仕上げています。西洋のカンナは押す、日本のカンナは引くことで木を削るのですが、外国人に指物の製作実演をした際に、そのカンナの違いに驚かれたそうです。他、鉛筆ほどの太さで長さ4cm程度の小さなカンナも、外国人には珍しく盛り上がったそうです。
また、御徒町から蔵前にかけてのいわゆる「カチクラエリア」で毎年開催されるものづくりのイベント「モノマチ」にも積極的に参加し、指物の製作体験を行っています。

茂上工芸
住所:台東区蔵前4-37-10
営業時間:9:00~17:00
TEL:03-3851-6540

定休日:土曜・日曜・祝日

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