伝統工芸職人

Traditional Craft men & women in Taito city

江戸簾

田中 耕太朗

日よけ・目隠しとしての外掛すだれ、間仕切り・御簾としての内掛すだれ、障子・屏風などの応用すだれ、巻き簾・蕎麦すだれ・ランチョンマットなどの小物すだれに仕立てられる江戸簾。それらを製作している「江戸すだれ 田中製簾所」は明治初期の創業。5代目の田中耕太朗さんは職人歴30年以上で、東京都伝統工芸士にも認定されています。

竹を使った簾の場合、仕入れた竹を切って洗い、割って削って竹ヒゴに仕上げます。そこから乾燥させ、簾を編んでいきます。最後に竹の長さをそろえるために切ったり装飾を付けたりして完成。ひとつひとつの工程を手作業で丁寧に仕上げているため、作品によっては注文を受けてから完成まで1年くらいかかることもあります。江戸簾は一般家庭からの注文が中心。とはいえ、時代による生活様式の変化により、従来のサイズに合わず苦労することもあるそうです。

材料は国産のものを使用していますが、竹を切り出す職人の高齢化などの環境の変化で竹が手に入りづらく、厳しい状況にあるといいます。そんな中で、田中さんが大切にしているのは、作品にかかわる職人たちとの情報交換。というのも、全国的に職人が不足しており、以前、御簾に使用する一部の部品を製作している京都の職人親子が一度に亡くなり廃業になった経験から、職人の継承者の有無や他の職人との繋がりの情報の重要性を実感したからです。

田中さんの作品は海外のテレビ番組やネットで紹介され、わざわざ日本へ来て注文する外国人もいるそうです。

「外国人には昔ながらの素朴なデザインが好まれる。私としても、新しい発想を取り入れるよりも、古き良き日本の伝統を重んじた、“本物”を作り続けたいですね」と田中さんはポリシーを話します。


ショートver.(1分35秒)


ロングver.
(業種の歴史・製造行程・道具などを詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。8分27秒)

田中製簾所
住所:台東区千束1-18-6
営業時間:06:00~18:00
TEL:03-3873-4653

定休日:不定休

文化探訪でも紹介されています

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