伝統工芸職人

Traditional Craft men & women in Taito city

江戸指物

中西 正夫

中西指物店の中西正夫さんは、江戸指物の職人です。美術指物師、台東区優秀技能者であり、東京都優秀技能知事賞の受賞経験もあります。

指物は、「物差しで計って正確に作る」と、「差し込んで作る」という意味から付いた名前で、釘を使わず木を組み合わせて作り上げる家具や道具のことです。木の伸縮具合や、木目の美しさが最大限に生きるように考慮しながら木材の寸法を取って組み合わせていくため、非常に高度な技術を要します。江戸指物は、余計な装飾はせず、生漆を塗って仕上げ、木目の良さを生かす粋な風合いが特徴です。
作品の用途は家具、三味線周りのもの、貨幣入れ、灰皿付きマッチケースなどがあります。中西指物店では三味線箱、見台や貨幣入れなど注文は絶えませんが、後継者がいなく、良い材料も手に入りづらいのが現状です。技術を習得するのに時間がかかるため若い職人が育ちづらく、現在の職人も高齢化が進み、江戸指物の希少性は高くなってきています。
中西さんの作品は「竹うち三味線店」で購入が可能です。高い品質で長持ちし、江戸らしい「粋」が表現されて美術品的な美しさも感じられます。
中西指物店では、定員は3〜4名までで要予約で、指物作りを体験することができます。より気軽な体験としてはペン皿の製作体験があり、600円で所要時間は15分です。以前、工房に訪れたアメリカ人のお客様が、3年後にわざわざ通訳を連れて「本を作るから紹介したい」と挨拶にきたこともあるそうです。

中西指物店
住所:台東区元浅草2-6-2
営業時間:10:00~17:00
TEL:03-3843-9700

定休日:日曜・祝日