伝統工芸職人

Traditional Craft men & women in Taito city

東京仏壇

遠藤 利之

東京仏壇は黒檀や紫壇などの唐木を使った仏壇の一種で、華美な金具は使わず、木目を生かしたシックな雰囲気が江戸らしい渋好みの工芸品です。もともとは指物職人が仕事の合間に作ったシンプルな仏壇が始まりだと言われています。

東京仏壇を作る遠藤仏壇の遠藤利之さんは15歳から仏壇を作り始め、職人歴は約60年。台東区優秀技能者にも選ばれています。遠藤家の長男が家業を継ぐ予定でしたが、結核になり遠藤さんが継ぐことになりました。当時は戦後で、生きるための収入を得るために家業を継いだそうです。関東大震災前までは父は洋家具を作っていましたが、震災と東京大空襲で多くの死者が出たことで急遽多くの仏壇が必要となり、仏壇職人不足だったことから、父の代から仏壇職人となったそうです。
仏壇を作っている工房は台東区では現在3軒のみ。ですが遠藤仏壇以外の2軒は職人が高齢などの理由で製作はしておらず、実質、台東区で仏壇を作っているのは遠藤さんのみだそうです。
近年は核家族化が進むとともに家が小さくなり仏壇が置けなくなった家庭が多く、仏壇の需要は縮小しています。最近増えている小さいインテリア仏壇は、販売価格が安いため予算も低く、職人では作ることは難しいといいます。このように仏壇が売れない時代のため、職人の数もかなり少なくなっています。さらに、材料として使ってきた黒檀が絶滅危惧種に認定され入手できなくなり、ますます希少性は高まっています。

遠藤仏壇製作所
住所:台東区入谷2-5-10
営業時間:10:00~17:00
TEL:03-3874-0398
FAX:03-3784-0398
定休日:不定休