伝統工芸職人

Traditional Craft men & women in Taito city

江戸刷毛 東京手植ブラシ

宮川 久美子

「宮川刷毛ブラシ製作所」は大正10年に東京都台東区元浅草で宮川庄次郎さんが創業。

「子供の頃から刷毛やブラシの製作の様子を見て育ち、手伝っていました。両親の高齢が気になり20年前に継ぐことになったんです」と話すのは、現在3代目を務める宮川久美子さん。創業から変わらず同じ場所で、東京手植ブラシ、江戸刷毛の製品を作っています。
刷毛やブラシは、1代目が作ったものが日本初となったボディーブラシ、2代目が作ったTASKものづくり大賞で入賞した静電気除去ブラシをはじめ、靴ブラシ、洋服ブラシ、歯ブラシ、製図ブラシ、左官用ブラシ、蒔絵用刷毛、料理用刷毛など、多様な製品に仕立てられています。
ブラシの製作は、まず木地に職人自らが作製した金型を当て墨で毛を植毛するあたりを付け、代々引き継がれている特殊な錐で穴を空けます。ここで防水加工を施すこともあるそうです。そして開けた穴に独自の手法にて植毛をして、木地の裏に盛り上がっているワイヤーをつぶして平らにし、蓋付けを行います。そこへ釘打ちをして木地と蓋を固定。木地と蓋の段差がなくなるよう磨きをかけ、最後に刈り込みと呼ばれる毛の長さを整える工程を経て完成します。
「材料を作る職人の減少や材料不足により、同じ材料で昔ながらの刷毛やブラシを作り続けるのが難しい」と課題を話す宮川さん。ブラシの木地はホウの木を使っていましたが、採取が難しくなり現在は栗の木など多様な木を使うようになったそうです。毛は馬、豚を使い分けています。馬は、尾やタテガミなど部位によってボディーブラシ、版画用ブラシなどに、また、豚は洋服ブラシや靴ブラシにと、用途に応じて最適な毛を使い分けています。しかし、環境問題などから、国産の材料だけで作るのが難しいのが現状です。
職人の丁寧な作業によって作られる作品は、長く使えるものとなり、製品によっては買い替えまで約10年以上使えるものもあります。そのため10年ぶりに発注を受けることも珍しくないそうです。宮川刷毛ブラシ製作所の作品は、主に自社店舗、一部作品は「匠の箱」(JR高架下 上野2K540内)で購入可能です。


ショートver.

 

 


特別ver.
(業種の歴史・製造行程・道具などを詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。)

 

(有)宮川刷毛ブラシ製作所
住所:台東区元浅草2-10-14
営業時間:9:00~17:00
TEL:03-3844-5025
FAX:03-3841-9343
定休日:日曜
土曜・祝日は不定休

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