伝統工芸品

Traditional crafts in Taito city

えどもくはんが

江戸木版画

木版画の歴史は古く、衣服の紋様を表した蛮絵は正倉院に所蔵されている。一般に普及し始めたのは、江戸時代に入って菱川師宣が浮世絵を製作したときからで、このとき、下絵を書く絵師、これを版木に彫る彫師、紙に摺る摺師の分業体制が確立した。
当時の版画は墨一色の簡単なものであったが、その後朱色を手で彩色する方法が考案され、次第に複雑な色を着色するようになり、享保頃からは美しい手彩色版画が市場に売り出された。寛保末頃には、紅と緑の二色で色を摺る方法が開発された。
そして明和2年、錦絵という形式が開発され、従来二、三色であった色彩が十色以上となり、木版画の技術面は最高水準を極めた。その後、歌麿・北斎・広重などの精緻な表現技法の確立によって完成の域に達したといえる。

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